昨年末に
自宅で暴年会をやった時に、友人夫婦から日本一の餃子が青山にあると聞いた。
何が日本一なのか聞くと、値段と味とアヤシサなんだと言う。
その場でさっそく予約の電話を入れてもらう。
合計6名で日本一のアヤシイ店探検だ。
予約当日は外苑前駅で待ち合わせしたが、全員遅れるので先に行ってくれとメールが来る。
以前から外苑西通りに面して建つ日月譚の、赤い看板に気付いてはいたが、品書きが外に出ていないので、入店する気にはなれなかった。

ガラス戸越しに店内を覗いても、暗くて何も見えない。
一人でドアを開けて店内に入ると、いきなり入り口付近に座っていた白衣の男が立ち上がる。

あー、びっくりした。
店内は真っ暗で、厨房から漏れる明かりだけが頼りだ。
「予約のお客さんはこっち」と、6人掛けのテーブルに座るよう指示される。
やがて他のメンバーも到着する。
デジカメを高感度設定にして店内を撮ったので、肉眼より明るく見えるが、実際は顔も判別不能なほど暗い。


だんだん暗さに目が慣れてくると、店主がかなり高齢だったり、店内は雑然としていることがわかってきた。
目は慣れたが、デジカメは慣れないので、ここからフラッシュと画像補正ソフトを使用する。
オーダーをしないうちからビールが出され、店主が厨房で調理を始める。
前菜を作っているのだそうだ。


腸詰、焼き豚、鴨肉が大皿に盛られ、ソースがかけられる。

続いて海老と帆立が出る。

紹興酒も出てくる。

この店を教えてくれた夫婦に、だんだん落ち着きがなくなってくる。
「いったいいくらなんだ?」とつぶやいている。
席の予約だけはしたが、料理は頼んでいないと言うのだ。
餃子の値段から想定すると、恐ろしいことになるかもしれないって・・・・・
ここで初めてメニューを見せてもらう。
!!!
餃子が12個で1800円、ビール中瓶が1000円、老酒がグラスで1000円と、さすが日本一な価格が記載されている。
通常のメニューはこれだけだから、特別料理の値段がいくらになるのか、ビビっても当然だ。
店主に問い合わせたら、「ダイジョブ、マカセトイテ」と言うので、安心して餃子を出してもらう。

薄皮の茹で餃子は、早く食べないと皮がくっついてしまう。
特製のタレに付けて、がんがん食う。

ほんのりと薬膳の風味があり、慈姑のシャキシャキ感が楽しい餃子だ。
日本一だと断言はできないが、かなり美味いことは間違いない。
帆立入りの餃子がもう一皿出てくる。
先に出た料理を食べ切らないと、次の料理が出てこないのは、大皿が二枚しか無いからなのかもしれない。
紹興酒も一本追加すると、しっかり満腹になった。
